人工知能は宇宙探査に革命を起こすか?

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アルファ碁の一件で、人工知能が大きな話題になっている。人工知能といわれてまず思い浮かぶのが、名作中の名作『2001年宇宙の旅』に登場するHAL9000ではなかろうか。人間に勝る知能を持ち、宇宙船ディスカバリー号による木星ミッションに「第6の乗組員」として参加するが、途中で反乱を起こして乗組員を殺害する。最後は生き残ったボーマン船長によって機能を停止させられるのだが、HAL9000が消えゆく意識の中で「デイジー・ベル」を歌うシーンは、この映画で最も印象的な場面のひとつではなかろうか。

若い読者にとっては、『宇宙兄弟』に登場するブギーや、『インターステラー』のTARSの方が馴染み深いだろうか。

実は現実の宇宙探査においても、既に人工知能は一定の役割を果たしている。もちろん、HAL9000のような人間並みの知能からは程遠い。しかし今後はさらに大きな役割を担うことが期待されている。本号外記事では、宇宙探査における人工知能の最前線と、人工知能が今後の宇宙開発をどう変えていくかについて、一般の方にもわかりやすく解説したいと思う。

人工知能を搭載した初の宇宙探査機、Deep Space 1 (Image: NASA)

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