川凍りて 昇る二つの 朝日かな
チャールズ川が凍った。冬将軍の本格的なお出ましだ。夏に引っ越したアパートは部屋から川が望める最高の場所にある。はじめて、川が凍っていく過程を見ることができた。
きのうの朝、目が覚めてブラインドを開けると、川面が不気味なほど静かで、対岸のボストンの街の景色を鏡のように映していていた。静かな朝凪は珍しいことではない。しかし、ここまで静かな日は初めてだった。
シャワーを浴びてもう一度窓の外を見ると、川面に変化があった。ところどころにまぶしく朝日を反射する鏡の破片のようなものが浮いているのだ。その破片はみるみると面積を広げ、まだ残る僅かな水面は川の中を流れる川のようで、しかしそこもすぐに凍結し、川は一面が氷に覆われた。氷面の上にはボストンの街並みがピントの少しずれた写真のように映し出され、朝日を鋭く反射させて僕の目に突き刺した。全ての変化が終わるまで、たったの一時間だった。
ボストンで六度目の冬がやってきた。これがこの街で過ごす最後の冬になるだろう。
3 thoughts on “六度目の冬”
>これがこの街で過ごす最後の冬になるだろう。
と毎年誰もが思うんだよ。人生長いしゆっくり行こう。
SDにいるのはこの冬というのが確実になりますた
いろいろ研究室で問題がおきたのでwwww
お互い就活がんばりましょう。とりあえず公募2か所応募。
これも見納めなんだよな・・・
http://www.youtube.com/watch?v=GE_USPTmYXM