初雪

Posted on Posted in 日々徒然


(↑ 写真は初雪ではなく、2度目の雪のもの。)

昨晩、初雪が積もった。

先月もちらほら舞った事は何度かあったが、どっかり降ってざっくり積もったのは昨夜がはじめて。ボストンで一番長い季節、一番厳しい季節、そして、一番美しい季節が始まった。

冬はつとめて、雪の降りたるはいふべきにもあらず。それはボストンでも同じ。朝起きて、寒さに曇る窓から見る静かな雪のボストンは本当に美しい。寮のすぐ隣を流れるチャールズ川が凍結すると、その上にも真っ白な雪が一面に積もり、それが朝日に輝く景色は神々しささえ感じる。

しかし、その美しさは、除雪が始まるとすぐに失われてしまう。雪国の除雪はとても迅速で、雪が降った翌日の昼にはもう完了する。そしてここは適当大国アメリカ、いちいちスコップで雪をのけたりはしない。代わりに、道路に塩をまくのだ。すると融点が下がって勝手に雪が融ける。なぜか塩にはピンクの色が付けてあって、除雪後は融けそびれた雪が毒々しいピンクに染まる。また、塩水を跳ねて走る車の車体は、非常に汚らしくなる。

ボストンで三度目の冬。今年も暖冬らしいが、氷点下にならなければ「暖かい」というボストンでは、「暖冬」に大した期待はできない。ボストン近郊に名門大学が集まる理由は、「長い冬に外で遊べず、勉強をするしかないから」という。実際に住んでみると、強ちジョークではないと感じる。

夏のチャールズ川の河原は、日光浴をする家族やカメラを持った観光客でいつも溢れていて、週末になれば毎週のように花火や野外コンサートやウォーキング・イベントが催されていた。あの賑やかさが嘘のように静まりかえった、冬の散歩道。やれやれ今年もいっぱい踏まれたもんだ、やっと一服できる季節になったわい、そんなことを言っている気がする。

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