ワイン・オープナーは井戸の中?

Posted on Posted in 日々徒然

酒屋で “Wine opener をください”、と言ったら、

“Wine opener…? ああ、corkscrewのことね。”

とのこと。corkscrew、直訳すると「コルクねじ」。どうやら”Wine opner”という言葉は、スペース・アルクには載っているものの、少なくともアメリカでは一般的ではないようだ。僕の英語、まだまだだなぁ。


文章を書いて先生に出せば、内容よりも英語の添削の方が多い。冠詞、時制、三人称単数・・・MITの教授に中学英語の赤ペン先生をさせているのかと思うと、情けなくなる。

街を歩いていて人に道を聞かれ、僕がものすごい訛りの英語で説明しだすと、相手の顔に一瞬、不安の表情が浮かぶのが見える。少し悲しくなる。

聞き取りも、昔に比べればだいぶマシにはなったけれども、未だに苦戦するのがジョークだ。前置きの部分までは聞き取れるのに、肝心のオチが聞き取れない。ゲラゲラう周りの人たち。オチを聞き返しても白けるし、かといって一人だけムッツリしていたくもないので、作り笑いをして分かったフリをする。寂しくなる。

日本にいるときは、周りにいる大抵の日本人よりも英語が出来た。
そんなことで、妙な自信を得ていた。
「半年もすれば英語なんてネイティブ並になるさ」
なんてタカをくくっていた。

それから2年半。未だに英語に苦しみ続ける自分。井の中の蛙、大海では思い通りにいかないことが多いもんだ。

時々、街行くアメリカ人から、「ニーハオ」と話しかけられる。「アジア人≒中国人」と思っているらしい。覚えたての中国語で米中友好を図ろうとしているのか。

そんなとき僕は、にっこりと笑って中国語でこう答える。
「ウォー・シー・リーペンレン。 (私は日本人です。)」

するとアメリカ人は、「うん、俺の中国語もちゃんと通じるじゃないか。」と、満足げな表情で去ってゆく。それを見て少々の優越感を感じ、なぜか日頃の仕返しをした気分になっている、性格の悪い僕。このやり取りを向こうから眺めながら苦笑いしている、本物の中国人たち。

向上心は決して捨ててはいけないけれども、自分は駄目だと悲観することもないよね。結局世の中、みんな井戸の中で楽しく暮らしているんだ。無知こそ幸せ、とまでは思わないけれども、井戸の中のぬくぬくを否定することもない。大海へ漕ぎ出して、漕ぐのに疲れたとき、またもう一度がんばるために、ゆっくり休んで英気を養う港は必要なんだと思う。

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