25歳、新しい始まり

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二週間ほど前に、25歳になった。四半世紀、区切りの歳、二十代後半の始まり。加えて、アメリカでは年度も九月に始まる。留学三年目、ドクターの一年目。新しい研究室、新しい環境、新しい研究テーマ。去った友達と、新しい仲間。別れと、出会い。もうすぐ秋が終わって長い冬に入り、短い春が過ぎれば夏になる。切れ目のない輪に恣意的につけられた印は、しかし僕にとっては確かに様々の終わりと始まりを意味する。

その印は、25年前、僕がこの輪の上に落ちてきた時に、親が付けてくれた。その時から、僕はこの輪を25周も回ったことになる。始めは親に抱かれて、しばらくすると四つん這いで。やがてヨチヨチ歩きで、そして最近やっとまともに歩けるようになってからは、自分の力で輪を回った。印を通るたびに、昔は長かった一周も最近はこんなに短いものかとびっくりし、自分の歩みのペースがどんどん上がっていることに気付く。足に溜まった疲れはむしろ心地よく、消化した道のりは素晴らしい景色に溢れていて、26周目がますます楽しみになる。

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(↑「火星ローバー」の乗ったケーキ)

誕生日の夜は、友人が数人の仲間を集めて、近くのアイリッシュ・レストランで夕食会を開いてくれた。牛追い祭りで有名なパンプローナ出身の彼は、酒に酔った牛のイラストが描かれたTシャツをプレゼントしてくれた。

親からも誕生日プレゼントが小包で届いた。中身は箱いっぱいの和食と和菓子だ。ホタテの貝柱は僕の大好物。即席みそ汁、和風スパゲッティーソース、胡麻ふりかけ。血行促進肩こり解消の秘薬「にんにく卵黄」に、「毎日飲んでください」と母からの手紙が添えられている。

最近あった日本文化紹介イベントのついでに、友人がサプライズでケーキを作って祝ってくれた。しかもケーキの上にはチョコレートでできた「火星ローバー」が乗っている。なんとも粋でGeekyな計らいが、本当に嬉しかった。

友人が旅先から葉書をくれた。差出日が計らずも僕の誕生日で、それが妙に嬉しかった。


そして、新しい日々が始まった。三度目の正直か、二度あることは三度あるか、賽を投げる前は不安と期待が五分五分で、でも勢いまかせに投げてしまえば、実は不安なんて取るに足らないものだったと思えてくる、そんな自分の楽天的な性格に感謝。巡り合わせの幸運と、巡り合った人の優しさにも感謝。今まで何も知らなかったから、一歩進むごとに新しいものが見つかるのが嬉しい。ゴールも予定も決めていないから、今踏み出す身軽な一歩が楽しくてたまらない。そう、僕は決して頑張っているのではない。楽しんでいるのだ。

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