論文のアブストの書き方

Posted on Posted in 日々徒然

研究室の学生に対して論文のabstract (要旨/摘要)を書く際の考え方を指導したのですが、多くの人に有益と思うのでここに掲載します。

アブストを「要約」と思っていませんか。違います。「宣伝文句」です。世の中には皆さんの研究と似たものが山ほどあります。読者がその中からとりわけてあなたの論文を手に取り、読む気にさせる役割を担うのが、タイトルであり、アブストです。だから、アブストには、この100ページの文章を読まなくては決して得られない価値があることを納得させる文章なのです。

具体的には
1. 他との差別化 – この研究では何が特別なのか(つまり新規性)
2. 付加価値 – 提案する新規手法を使うと、どのような嬉しいことがあるのか
これを簡潔に書く必要があります。

テレビやCMの宣伝はどう人に訴えているのかを参考にしてみるといいかもしれません。たとえばYoutubeから適当に拾ってきたこれ:

1. 「中まで浸透すること」をアピールして他の除菌剤との差別化をし、
2. それによって寝汗の菌を殺せるという価値を宣伝していますね。

ちなみに、このCMの前半では、「布団には寝汗がつく」という背景説明もしています。アブストでも必要に応じて簡潔な背景説明が必要になります。ただし、「簡潔」であることが重要です。

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