2009年 – 線形時間と円環時間

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みなさま、あけまして。今年も喪中につき「おめでとう」は禁句だそうですが、あのおじいちゃんなら「そんなこと気にせんでええ」などとと言っていそうな気がします。

正月前にキューバからカンクンを経由し、ボストンに戻って参りました。ボストンは大晦日にドカ雪が降り、ホワイト・ニュー・イヤーです。最近”Japan TV”なるチャンネルがうちのケーブルテレビに入ってくれたお陰で、紅白歌合戦を見ながらの、なんとも和な年越しができました。

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今回の旅行でメキシコのマヤの遺跡に行った際に(少々雑な説明ではあったが)、次のようなことを聞きました。

「現代人は過去から未来へ一直線に流れる時間の概念を持っているけれども、マヤ人は輪のように循環する時間の概念を持っていた*。」

しかし、この円環時間の概念は、現代人もある程度は感覚的に持っているものだと思います。一直線に流れる時間を365日ごとに区切り、その終わり至っては過ぎた一年を振り返り、そして次のラウンドの始まり立っては気持ちを新たにする。繰り返す季節、循環する時間の中で、次の一周はきっと前の一周よりもさらに飛躍しよう、そんな螺旋のような生き方をするのが、我々なのだと思います。

とはいえ、出会い、別れ、誕生、死、こればかりは決して繰り返すことのない、一直線に流れる時間の上での出来事です。2008年は僕を心底かわいがってくれたおじいちゃんを亡くし、彼女と別れ、何人かの大事な友達がボストンを去った。しかしその一方で、素晴らしい出会いにも恵まれた。いろいろとあったけれども、2008年も、僕にとって非常に充実した一年でした。

2009年もますます充実させていきたいと思います。みなさま、本年もどうぞ宜しくお願い致します。


注* どうも古代文明を語るときは、現代文明との違いを殊更に強調する傾向があるようで、この説明もそんな誇張が含まれているように思えた。というのは、博物館にあった解説によると、マヤ人たちは”13.0.0.0.0.4 Ajaw 8 Kumk’u”という日(それが実際にいつなのかは不明)を起点とした日数によって時間を表すシステムを持っていたらしい。この解説を信じるならば、彼らは円環時間だけではなく、一直線に流れる線形時間の概念も持っていたことになるまいか。おそらく、現代人とマヤ人との違いは、二つの時間の概念のどちらを使うか、ではなく、両者の間に置く比重だけであろう。

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