寿司を振舞う今日は深海

Posted on Posted in 日々徒然

明後日、帰国。
よって、明日、論文提出。
よって、今日、寿司を振舞う。

うちの研究室には変な「しきたり」があって、学位を取った人がみんなに手作り料理を振舞う、という決まりになっています。要は、自分の卒業を自分の料理で祝う、ということ。つまり、今度マスターを取る僕が料理を作る番。そんなわけで、おおよそ美味というものを知らない可哀想なアメリカ人たちに、ジャパニーズ・フードの実力をとことん思い知らせるため、腕をふるって寿司を作ったわけです。

といってもまあ、自分で準備することなんて、スシメシを炊くくらい。でも今日はちょっとだけ気合を入れて、だし巻き卵なんぞに初挑戦。

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うーん、ぼってり。「巻き」というより「塊」。でもけっこうジューシー。ふっくら卵から染み出す甘いだし汁。「母の味」には程遠いけれども、悪くはなかろう。

魚は車で20分ほどのところにある日本食店で購入。お新香、キュウリ、納豆、梅干も。うん、我ながら上等上等。

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(右下の、存在感抜群のジーサンが、僕の指導教授。)

ラーメンズのビデオで事前に予習させた甲斐もあり、アメリカ人たちにも概ね盛況。卵やお新香の売れ行きが好調なのに対し、やはり彼らは生魚は苦手なようです。一方、みんな海苔にご飯をてんこ盛りの極太巻きにするので、五合のスシメシはみるみる減っていく。結果は、大量の刺身の残り。

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さて、これをどう消費するか。捨てるのは余りにももったいない。(←この「もったいない」は、日本人特有の感情だそうな。詳しくはここ。)昼飯を食べ損ねた日本人の友人、Aさんがかなり消費してくれたものの、一向になくならない生魚の山。結局、3時は刺身、夕食は海鮮丼。なんて贅沢。しかし、帰国二日前にして生魚が飽食気味。日本に帰る楽しみがひとつ減ったー。

生魚の山をお腹に収めたら、次の仕事は修士論文。朝のミーティングで、ご機嫌斜めの指導教授から散々文句を言われたせいで、今晩の仕事がどっさりと増えた。そのくせ、その教授は寿司を食べた後はえらいご機嫌になって、一時間も笑い処がイマイチ分からんブラックなジョークを話し続けた。朝に寿司を出せば良かったか…。

そんなわけで、現在せっせこと論文を直しています。BGMは、ひさーしぶりに聴いたミスチルの「深海」。たぶん魚つながりの連想が選んだ理由。それにしても、いいね、このアルバム。多分ミスチルの最高傑作。しーらーかーんす。ブログなんて書いていて、論文がちゃんと終わるのか、知らーんかーんす。

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