今朝、車を借りて、日本に帰国する友達を空港へ送りに行った。肌寒かったが、天気は快晴。Longfellow Bridgeをボストン側へ渡る時、朝日がまぶしかった。20分強で空港に到着。近いもんだ。寮を出るときは「実感がない」と言っていた友達も、空港に並ぶ飛行機を見たら、急に涙声になった。ターミナルに着き、チェックインを済ませ、保安検査のゲートで別れた。
日本では、「いっせーの、せっ」で友達になり、「いっせーの、せっ」で別れがくるが、こっちではポツリ、ポツリと仲間が加わり、ポツリ、ポツリと仲間が去っていく。来週にはスペイン人のJavierが、5月末にはトルコ人のBarisとロシア人のOlgaが。
昨晩、友達の部屋で、彼女のお別れパーティーをした。白いTシャツに世界地図を描き、各々の出身国に国旗を立て、メッセージを添えてプレゼントした。スペイン、フランス、イタリア、ノルウェー、トルコ、ロシア、マレーシア、そして日本。それらの国旗たちを、心の中で線で結び、
「ユーラシア大陸を横断できるな」
なんて調子のいいことを考えた。
昨日集まった友達は、ほとんどがVisiting student。みんなあと半年か一年で帰ってしまう。世界中に散らばる彼らと一度別れたら、また会えるのは、あっても一生で数回だろう。でもそれは、世界中に泊まる家と通訳ができる、ということだ。別れを悲しむのではなく、また会うのを楽しみに待とう。いつか、彼らと、彼らの住む国に会いに行こう。彼らの故郷を線で結び、ユーラシアを横断しよう。
8時半頃、空港から戻り、眠たい目をこすりながらラボへ向かった。途中、クラスルームへ向かう先輩と会った。
「カオリちゃんが帰っちゃいましたよ。」
「そっかぁ。土曜日にはヨシヅミさんも帰国だよね。」
ポツリ、ポツリと別れは続く。でもまたいつか会える。そう信じて、笑顔で彼らを送り出したい。
追記(2007/7/2):一年前に別れたJavierが、来週、ボストンに戻ってくることになりました。もうあの時の仲間が全員集合することはないだろうけど、それでも嬉しいもんだ。